村上巴さんのヘアスタイルの話
髪型の名前は「アシンメトリーグラデーションオンレイヤーボブ」です。
髪色の名前は「レッドブラウン」です。
一見はシンプルなレイヤーボブスタイルですがラフな印象がありますよね。よく見るとアシンメトリー部分がたくさんあり、そこが印象付けるポイントになっています。
赤い髪も強い印象を受けるポイントですので、カラーの話からします。
- カラーリング
一言でレッドブラウンといっても幅が広いのですが、村上巴さんの場合はかなり赤いイメージがありますよね。このように色が深いことを高彩度というのですが、高彩度の暖色系にする時はドイツを拠点とするシュワルツコフ社のペンタというカラー剤を使うことが多いです。村上巴さんのようなはっきりとしたレッドブラウンにカラーリングすることができます。
- ベースカット
ラフさを得るために縦向きにはさみを入れる「チョップカット」で切ります。 横向きに切った後に梳くよりも再現性とツヤが生まれます。このザクザクとした感じが全体のイメージを決める大きいポイントなのでしっかり抑えておきたいです。
ラフな印象を得るための一番のポイントは横髪のアシンメトリーです。ちょっと分かりにくくて申し訳ありませんが、オレンジのラインが実際の長さで、ブルーのラインが左右の差で、レフトサイドの横髪が少し長いことが分かります。一見は左右対称ですが、村上巴さんのザクッとしたイメージのヘアスタイルの大きな秘密はここにあったんですね。自分もこの記事を書くまでは気づきませんでしたので思わず膝を打ちました。
- 前髪カット
前述したように横髪はレフトサイドの方が長い為、前髪の横も合わせて長くしてしまうとそちら側が間延びした印象になってしまいます。ですので、前髪の横は黄色ポイントのように逆側であるライトサイドを長くするアシンメトリーにすることによって好バランスが生まれています。
前髪は青ポイントのようにM字バングにして目と輪郭に沿ってチョップカットをすることにより長さを保ちつつ目をはっきり見せています。
- スタイリング
最後にワックスを揉み込み、仕上げのスプレーをしたらヘアメイク完成です。
- まとめ
派手な赤色やソリッドな形が目立つ為かなりアクティブに見えますが、実は複数のアシンメトリーの組み合わせや必要なポイントのみハネさせるスタイリングによって構成されており、緻密に計算された上でのラフなヘアスタイルと言えます。
- 余談
かなりマニアックな業界事情なので飛ばしても差し支えありません。
シュワルツコフ社のリリースしたペンタの登場はヘアカラー業界での革命でした。
ブリーチやライトナーなどで脱色した上でヘアマニキュアを使わなければ出なかった村上巴さんのようなレッドブラウンを一発で出せるので発売当初(2013年くらいだったと思います)は美容業界を騒がせました。従来の薬剤とは色素の粒子の形が違うようです。
人により髪はユーメラニン(黒〜赤色素)とフェオメラニン(赤〜黄色)の含有量の差があります。自毛が茶色っぽくてカラー剤で明るくなりやすい人はフェオメラニンが多く、自毛が黒髪でカラー剤で明るくなりにくい人がユーメラニンが多いです。なので人により同いヘアカラー剤でも髪色が変わり、思い通りの仕上がりにならなかったりするんですね。
そして、その差を埋めたのがペンタです。色がとてもしっかり入るのでどんな髪質でも綺麗なレッドブラウンが得られるようになりました。以前のカラー剤で赤く染めてもキラキラした質感(悪くいうとヤンキーっぽい感じ)になる髪質の方も多かったのですが、ペンタだと綺麗な深みのある、真紅のようだけど肌馴染みの良いレッドブラウンが出ます。村上巴さんのようなレッドブラウンにしたい方は美容室で試してみては良いと思います。
#デレマスアイドルヘアスタイルのお話
— 遠江 (@toenithm_2) 2017年7月5日
村上巴さんです
スタイル名は「アシンメトリーグラデーションオンレイヤー」、髪色は「レッドブラウン」です
高彩度の暖色系にする時はドイツを拠点とするシュワルツコフ社のペンタというカラー剤を使います。村上巴さんのような赤がそのまま出ます。
1/5 pic.twitter.com/mRqQzyneEa
